さっきだって、涙抑え込むの必死だったんだから!!

でも、これくらいは本当のこと言ってもいいよね。

「ま、そんなところ。」

「行きたいのか。」

行きたい?

当たり前じゃん!

あたしだって、みんなと同じように“普通”に暮らしたい。

けど、

それは望んではいけないことだから。

「別に。前は行きたいと思ってたけど、今は別に行かなくてもいい。」

「そうか。」

それだけ言うと、ヒサはまたもっしゃもっしゃとキャベツを食べ始めた。

なんなんだ、この男はいったい。

「ねぇ、ルイ?」

「ん?どうかした?」