目が覚めたとき時刻は6時を指していた。

レナがいた時なら一緒に夕食をとっている時間だ。

「はぁ。」

隣で疲れ果て寝ているユイにため息が出る。

コイツはいきなり俺たちZeusの溜り場に来た。

静かに俺の前まで来て立ち止まると、

「ここに来れば、もらえるって聞いたんだけど。」

「・・・・・・。持ってきてやれ。」

「「「総長っ!!」」」

「自分で欲しいっつってんだ。やれ。」

部下に指示を出すと、ユイはにっこりして、俺の隣にいたレナを見ると

「シン。あたしシンの女になりたい。」

そう強い目で言った。