「空から行けば

問題ないんじゃない?

四人乗りなんてしたこと

ないから、かなり集中しないと

いけないけど、船に【飛】の

魔法をかけて飛んでいけば

いいんじゃない?敵が襲って

きた時は、みんながなんとか

してくれるでしょ?」


フランは仲間を信頼して言った。


『キミ、援護する!』


治癒魔法が使えるキミは

張り切って言う。


「わかりました。僕達だけで

戦えますから、フランは魔法に

集中して」


ハーヴァルドはうんと頷いて

笑顔で答える。


ジオとヴァネッサも頷く。


「行く方法は決まったな。

じゃあ、シェリをどうやって

説得するか考えよう」


『キミ達、シェリの送ってくる

魔獣と戦うばっかりで

シェリの事は

何も知らないんだよね』


キミはシェリについて

考えて言う。


「まぁ、確かに。

でも、あの子本当は死にたく

なんかないのよ。

死にたいならさっさと

死ぬでしょ?」


ヴァネッサはシェリに

送っている食事をシェリが

食べている確信があった。