なつきと会わない日々が続いた。


何もかも、どうしようもないくらい修復できない。


俺が、なつきにできることは、そばにいてあげることだけで、それすらもできなくなっていく。


深夜、メールが届いた。俺は時計を見た。時計の針は深夜十二時をさしていた。


俺は、眠い目をこすり、ベッドから起き出し、携帯電話を手に取った。メールのアドレスはない。


「なつみ・・・」





優へ


もう、私は消えるでしょう。このメールが最後のメールです。


あなたはあと一ヶ月後のクリスマスの日に事故に遭います。


詳しく言うと、あなたは私の死んだ場所でトラックに跳ね飛ばされ、死んでしまう運命になります。私が、最後に伝えたいことはこれだけです。


もう私には、時間がありません。


愛する優・・・どうかなつきを守ってください。そして、あなたは生きてください。あなたは死ぬべき運命じゃない。


運命を切り開いて、未来を、希望に満ちた未来をなつきと手にして下さい。


もう、これ以上、書く時間はありません・・・。


私はあなたに出会えて、嬉しかった。愛することを、教えてくれたのはあなたでした。


あなたと過ごした日々を忘れません。





愛しています、心から。