君のためにできること

時間が経過していくうちに気分が落ちついてきた。


ふと、なつきの母親が口を開いた。


「なつきは最近、部屋にこもってばかりだったの。何か思い悩んでるみたいで・・・訊いても、何も話してくれないし」


俺は心が痛くなり、うつむいた。


「なつみが、死んでからというもの、なつきは変わってしまって・・・」


「俺のせいでもあるんです」


俺は呟いた。母親は不思議そうに俺に視線を投げた。


「・・・あなたのせい?どういう意味?」


俺は答えず、またうつむいた。そして、またメールを眺める。


それを何度も繰り返していた。