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教室に戻ると、血相を変えた二人が近づいて来た



「光、大丈夫だった!?」


「痛いことされてない!?」



二人とも、いっぺんに聞いてくる



私はクスクス笑ながら



「大丈夫だよ。
ちょっと突飛ばされたけど、ケガもないし」



明るく笑顔で言うと



「よかった〜!」



と、奈緒は両手を私の肩において安心していた



けど、花は怒った顔で



「よくない!」



といい放った



『え?』



その時、私と奈緒は声がハモってしまった



花はそんなことおかまい無しに、話を進めて行く



「よくないでしょ!
だって、わたしの大事な光が投げ飛ばされたのよ!?それを黙って見逃すわけ!?」



まるで怒りが爆発したかのように、叫ぶ様に話す



「待て待て、光は投げ飛ばされたんじゃない。
突飛ばされたのよ」



花の間違えに突っ込む奈緒


けど花は



「どっちも一緒のことよ!」



フンと鼻をならし、顔を横にプイッと向けた



「ありゃりゃ」



やれやれと、肩を落とす奈緒