目当ての番組が終わったのか、少年はおもむろに立ち上がった。


「…あれ?さっきの。」


真帆を見つけると、彼は不思議そうに呟いた。


と思うと、太陽みたいにニカッと笑う。


「なぁ、お前、名前は?」


真帆はドギマギしながら答えた。


「あ、あたしは真帆‥」


「俺はコウ。同い年くらいの友達いなかったしさ、真帆、よろしくな!」


またニカッと笑う。


つられて、真帆も満開の笑顔を咲かせた。