恐る恐る娯楽室に戻る。 気付かれないようにそっと入り、真帆は自販機でフルーツ牛乳を買った。 ガコンとジュースが落ちた音にも反応せず、彼は食い入るようにテレビ画面を見つめていた。 少し目を落とし、真帆は隅っこの椅子に腰を下ろした。 テーブルに肘をつき、フルーツ牛乳を味わう。 目は、ずっと彼を捕らえて離さなかった。