まさか、本当に桐生くんと付き合うことになるなんて、思ってもみなかった。 こんな格好いい彼氏が、地味で目立たなかったわたしの隣りにいるなんて。 それは、周囲の人たちにとっても同じだったようで、容姿端麗な桐生くんの隣りにいるのが、地味なわたしであることに納得がいかない、と思っている人もいるようだった。 その代表が城山さんだった。 城山さんの視線が怖い。