改造人間加奈子第2話


右腕を見る。


元に戻っている。

腕の、伸びる女。


加奈子は、少し涙ぐんだ。



「なかなか、上手くいったじゃないか。
後25だったかな?武器があるからな。」



早坂が、拍手しながら言った。


加奈子は25って、だいたいかよと思った。



「変身してない時に出なきゃ大丈夫だよ。」



高田が、言った。



「普段こんなの出たら、困るよ。」



加奈子は怒った。



「だけどなあ、まだ調整中だから、気をつけないとな。」



加奈子は普段、こんなのが出たらと思うと、ぞっとした。


授業中に、手をあげたら手が伸びたり、満員電車の中で、足からカッターが、出ちゃったら大変だ。

それに、まだ25もあるのだ。憂鬱になる。



「他の武器は何なの?」



加奈子は、早坂と高田に聞いた。