日給7500円だった。


しかし、そのうち3000円は、早坂に取られて3人で作業着専門店で加奈子の作業着や軍手を買ったので加奈子の手元には、ほとんど残らなかった。


早坂は、煙草を吹かしながら言った。



「お前を改造するのにお金がかかってるからな。


仕方ないと思え。


それに身体を使うのは、改造人間になった事に馴れるのにいい事だし、お前のパワーなら変身してなくてもこのくらい平気だろう。」



確かに、前の加奈子ならとても出来ない作業だった。


早坂や、高田のほうが疲れてるようだった。


高田は、ロン毛が汗でグチャグチャになって、少し薄くなった頭頂部が透けていた。


早坂が言った。



「じゃ、明日もな」


加奈子は、慌てた。


「ちょっと待ってよ。

改造後の説明とか全く聞いてないし、少しは、教えてよ!」

早坂は、めんどくさそうな顔をしたが、ついて来いと言いながら歩き出した。