ライトバンで走って、20分ほどのところに工事現場があった。



10人ほどの、作業着にヘルメット姿の男達が動きまわっていた。



建設現場だった。


何やら土を掘って土管のような物を、入れていた。



ライトバンが止まると早坂がこっちだと手招きした。


プレハブの休憩所に連れて行かれ名前を、書かされた。



ヘルメットを渡されて早坂と高田に付いて行った。



そこは、地面に1メートル弱の感覚でラインが2本引いてあった。



ラインは、延々と長く続いていた。


早坂と高田は、ツルハシを持っていた。


それを、高田が、加奈子に渡しながら言った。



「このライン通りにだいたい、2メートルほど掘るんだけど、加奈子ちゃん軍手が無いね。

僕のを今日は、あげるよ。

堅いからツルハシで崩して後で、スコップで土を上げるからここは、狭すぎて機械が入らないから、全部手作業だよ。」


帰りは、さすがの加奈子もぐったりしていた。