改造人間加奈子第2話


「おい!目があって知らんぷりは、ねえだろう!」



一人の、金髪が言いながら良一の胸ぐらを、掴んでいた。


三人共今どき、珍しい学ランだった。


加奈子は、そこに、ツカツカと歩みよって行った。


残りの二人のうち一人は、茶髪をロングにしてドレッドにしたのと、もう一人は、スキンヘッドだった。



スキンヘッドが、ニヤニヤしながら、見ていた。


一番身体も大きい。これが、ボスだろうと思った。


良一は、運動神経はいいがこういう度胸はまるでなかった。

怯えた顔をしながらすいませんすいませんと、謝り続けていた。



加奈子は、スキンヘッドの前に立つと言った。



「やめてくれないとヒドイ目に会うわよ。」



加奈子は、良一よりは度胸があったが、まさか自分がそんな風に言うとは思ってなかった。


正義の心かと、思った。


確か改造した時に正義の心も入っていたはず。


良一の、胸ぐらを、掴んでいた金髪が言った。