「あ~それはだなあ敵に捕まった時に逃げやすいようにしたんだ。
ある格闘技がやってたのと、いっしょだな。」
加奈子は、そんな物はいらないと思いながらどうしたらこの、ヌルヌルが止まるか聞いた。
「低い、怖い感じの声を、出し続けろ。
それで、止まらなくてもある一定量しかでねえよ。
じゃあな」
携帯が切れた。
低い怖い声~?
加奈子は、トイレで焦りながら、う~う~う~と言い続けた。
すると、ヌルヌルが止まってくるのが、分かった。
それでも、全身ヌルヌで濡れていた。
加奈子は、トイレの洗面所で水を出して手で身体中にかけた。
そのまま、トイレから出て、良一にトイレの洗面所が壊れてたとでも言い訳しょうと思った。
席に戻ろうとすると良一の周りに、さっきのヤンキー学校の生徒が三人いた。
何やら、大きな声で、怒鳴っていた。


