休みの日なのに、いつもと同じ時間に目が覚めてしまい
空腹を感じ、簡単に朝食の用意をする。

トーストを片手にカフェオレを飲んでいると、
頭を掻きながら、まだ眠そうなお兄ちゃんが降りてきた。


「おはよ。あ、トースト食べるんだったら焼くけど?」

「じゃ1枚お願い」


お兄ちゃんはコーヒーを自分のカップに注ぎながら、
こっちをニヤニヤ見ている。


「なによ?」

「で、観たわけ?」

「何を?」

「オマエが言うところのやらしーDVD」

「観るわけないじゃんっっ」

「なーんだ、アレすごいんだぞ?
 絡みが特に!こんな風な体位でさ・・・」


と卑猥な格好をするお兄ちゃんに半分キレながら
「もうっ!!いいって!!!やめてよ・・・朝から・・・ほら焼けたよ!」
とバターの塊を乗せたトーストを皿に取って渡す。