お兄ちゃんが仕事のメールチェックをするとかで、
パソコンを立ち上げたので、
私は湯船に熱い湯を溜めることにした。

バスルームを覗くと、ちょっと小さめのバスタブがあり
シャンプーやリンス、洗顔クリームなんかがお行儀よく並べられている。

「へぇ、まだこのシャンプー使っているんだ」

一緒にみんなで住んでいた頃から使っていた、
我が家の馴染みのシャンプーボトルを手に取り
住んでいる場所は別々でも同じものを使って、同じように生活してきたんだな、と思う。

ちょっと熱めのお湯をシャワーで出して、
バスタブにボディシャンプーを垂らす。
これでバブルバスが楽しめる。

次々と出来上がっていくバブルに心が弾む。


もくもく、ふわふわ。
泡、泡、ぷくぷく、もっといっぱい。


泡がどんどん生まれていく様子を飽きずにじっと見つめていた。