マイハニー

適当に座ってて、と言われたけど落ち着かない。
周りを見渡しながら、2シーターの黒い革張りのソファーに腰をかけた。

「あ・・・」

ベッドの上にクジラの抱き枕が置いてあった。


「お兄ちゃん、あれ」

「ああ、こいつ?」


お兄ちゃんが、ベッドの所に行き、ぽんぽんと抱き枕を叩いた。


「まだ使ってくれてたの?」

「もちろん」

「こんな子供っぽいの・・・」

「そうか?いつも、こいつに慰められてんの」


そう言ってお兄ちゃんはまたぽんぽんとクジラの頭を叩いた。


大事に持ってくれてたびっくりと、嬉しさ、
まだこんなの使ってんの?という呆れ。
ごっちゃになって、今の私の顔、
きっと、くちゃくちゃで変な顔をしている。