ジェラシーって、 本当に厄介な感情だ。 自分を見失いそうになる。 だけど、 大事な感情。 その人のことが『好き』なんだと、 再確認できるんだ。 「あっちゃんに焼きそば屋さんだって、言ったんだけどな」 直!! 俺、ここにいるんだぞ? 俺だって、やきもちとか焼くんだからぁ!!! 俺は視線を、ヤキンバ星人に向けたまま動くことさえできなかった。 男子と話す直の声が、やけに楽しそうで 悲しかった。