"ショートプリンセスロード" "恋愛の教科書" "天使書店"で、私は2冊の本と出合った。 複雑(フクザツ)に絡(カラ)み合う人の縁(エン)に誰ひとり気づく者はいない。 受話器を片手にほくそ笑む彼も。 苦笑いのおじさんも。 馬鹿な不良達も。 もちろん私だって。 少しずつ、少しずつ、恋のカラクリが動き始める。 暑い、暑いひと夏の恋だった。 ,