「イチー。早くしろー。」



今日も朝から拓が大声で俺を呼ぶ。



「目をつぶると浮かんでくるんだよ…。」

「は?お前寝ぼけてんの?」



チャリを運転する拓が冷たく言い放つ。



「だから、寝る前に、女の顔が浮かんでくんだよ。」

「おぉ♪お前もやっとか♪」



何がやっとだ!?



「意味わかんねー!!」

「叫んでんじゃねぇよ!!」



拓と別れてダルい授業を受ける。



眠い…



純!!



ほら、また純が笑ってる。



ドキッ



いい加減にしろよ…。



はぁ…



純は今頃バイトかな?



何で純!?



最近の俺は気づくと純の事ばかり考えてねぇか!?



それって…



まさか…



俺は純に惚れた!?