「そろそろ……」
午後3時。
日没が近づいてきた。
昨日の今頃、空は雲で覆われていたため日没後も月は見えなかった。
しかし今日は……快晴。
雲なんかほとんど無い。
日没と同時に、月が輝き始めるだろう。
そしてその輝きを浴び、もう一人の俺が――目醒める。
場の雰囲気も、少し暗くなってきた。
「日没時刻は?」
『えっと――五時三十六分』
淳が新聞を見ながら言った。
「後ニ時間半か……」
……
…………
………………
…………………………
『なっ、何か話そうぜ!!』
淳がわざとらしく言った。
どうやら静かなのは苦手らしい。
いっつも周りうるさいからな。
「話そう――って、言ってもなぁ」
俺はポリポリと頭を掻いた。
優兄は漫画読んでるし、駿兄は寝てるし、チイラは駿兄にくっついてるし、真奈美は携帯触ってるし。
『あっ!!!!』
真奈美が叫んだ。
午後3時。
日没が近づいてきた。
昨日の今頃、空は雲で覆われていたため日没後も月は見えなかった。
しかし今日は……快晴。
雲なんかほとんど無い。
日没と同時に、月が輝き始めるだろう。
そしてその輝きを浴び、もう一人の俺が――目醒める。
場の雰囲気も、少し暗くなってきた。
「日没時刻は?」
『えっと――五時三十六分』
淳が新聞を見ながら言った。
「後ニ時間半か……」
……
…………
………………
…………………………
『なっ、何か話そうぜ!!』
淳がわざとらしく言った。
どうやら静かなのは苦手らしい。
いっつも周りうるさいからな。
「話そう――って、言ってもなぁ」
俺はポリポリと頭を掻いた。
優兄は漫画読んでるし、駿兄は寝てるし、チイラは駿兄にくっついてるし、真奈美は携帯触ってるし。
『あっ!!!!』
真奈美が叫んだ。