パンチパーマのおじさんは、加奈子の肩に手を置いてきた。

ビリビリと、電気が走ったようだった。


加奈子は、身体が動かなくなって意識が朦朧とした。


二人のおじさんは、加奈子の身体を持ち上げ近くに路上駐車していたワゴン車に加奈子を運びこんだ。



加奈子は、車内で二人が話すのを、朦朧とした頭で聞いていた。



「そこを、右だよ。何してんだ!」



パンチパーマが、運転してるロン毛に怒ってるようだ。

ロン毛が反論する。


「だって、車なんて久しぶりなんだよ。普段はバイクばかりだろう。

早坂さんだって車の運転下手じゃん。しかし、いいのかなあ若くて女の子だよ。
本当に改造しちゃうわけ?」



パンチパーマは、早坂さんと呼ばれていた。


それより改造ってなんだ?加奈子は、不安になる。