「はい」


話している間に入ってお皿を置く。


「おい」


後ろから声がしたので振り返ると、酔った風都の友達が機嫌が悪そうにこっちを睨んでいる。


「…」


それを無視すると後ろからガシッと肩を捕まれた。



「なに?小学生に喧嘩売るの?」


そう言うと挑発されたと思ったのか、ピクピクと眉が動き出した。


「あ゛?テメーこそ喧嘩売ってんのか?」


「小学生相手になにマジになっての?」


そう言った瞬間シュッと男が拳を頭の上辺りまで持ち上げて一瞬にして振り落とす。


「いってー」


あたる間一髪のところで、男の大事な所を思いっ切り蹴った。


「女の子、ましてや小学生に手を挙げるなんてサイテー」


あたしは蹴った場所を押さえて必死に痛みと戦っている男を、無視してキッチンに戻った。