あの後どうやって帰ったかは覚えていない。

多分バイクで送ってもらったのだろう…


唯一、覚えているのは

家の下で、香さんはもう一度私を抱きしめ


『バイバイ』


そう言って手を振った事ぐらい。


私は、速攻千夏に電話した。

「お疲れちゃん、どうしたの?」

「…千夏…」

「やだ、結花何か有ったの?!」


私は不安気な千夏に、さっき有った事を話した。


「…実は…今さっき、香さんと付き合うことになった」

「えっっっ!!!マジで?!おめでとう」



そう言って、千夏は自分の事の様に喜んでくれた。



「お祝いしなきゃね!!」

本当に嬉しそうに話してくれる千夏。


千夏が親友で良かったって思うよ。


「今度紹介してね」

「もちろん!!ちゃんと紹介するよぉ」

千夏は本当に喜んでくれた。



私もそんな千夏の声を聞き



『付き合ったんあだぁ』



と嬉しさがこみ上げてくる。


「今度詳しく教えてね!!」

「うん、おやすみ。。。」


私は電話を切った。