香が耳元で囁く。



「俺さ…怖かったんだ……結花の事が好き過ぎて、愛おしくて……理性が無くなった時、結花を傷付けてしまうんじゃないかって。。」



「香……」




真っ赤になってる香を、今度は私が抱きしめる。

香が、こんなに思っていてくれてるなんて考えなかったよ。


「私は香を嫌いになんてならないから」


「俺もだよ。こんな気持ち初めて」


「香が居なきゃ生きていけないかも(笑)」


「あっ!それ俺もかも!!」



そう言って笑った。



私達は色々話しているうちに、いつしか眠ってしまっていた。






―――その夜、私は香の夢を見た。





私と香が、おじいちゃんおばあちゃんになっても一緒に笑っていたの。





これ…正夢になると良いなぁ……






神様、香に出逢わせてくれてありがとう。