純情100%の誘惑



「……純ちゃん?」



キッチンから部屋をのぞくと、すやすや眠るふたりの姿。


寝るよな、そりゃ。11時半だし。

『飲み会だから先に寝といて』って電話しといたし。


寂しいような、ホッとしたような、複雑な気持ちで俺は鞄を置いた。


そして、布団のそばにそっと腰を下ろす。


「……」



こんなに終わってほしくない夏は、初めてだ。