<タスク先生side>




たとえば小学1年の頃。


6年生の生徒を見ると、ずいぶん大きく頼もしく感じた。



たとえば中学生の頃。


街ですれちがう高校生たちは、遠い世界の大人に見えた。



――それと同じだ。



学生の頃、“先生”は“先生”という生き物だった。


悩んだり、嫉妬したり…恋したり。


そんな普通の姿は想像できない生き物だった。