クールな彼氏【短編】




「へ?」


そう言った瞬間。





ちゅっと、頬に何かが触れた。




「……」


…え。なっ、何?




ついついボケッと秋ちゃんを見る。



「……何、その顔」



…って、えぇ?







あたし…っ、今ほっぺにチューされたよねっ!?




何だか急に恥ずかしくなってきて、あたしは頬をおさえる。




「へ、な、えっ…」


かぁぁっと赤くなる頬。





「…ムカつく」


そう言って、また頬に秋ちゃんの唇が触れる。




「あ、秋ちゃ…っ!」


な、何か秋ちゃんが変だ…っ!



「…何」


「何って…な、ほっぺ…」

「うるさい」



そう言って、またまた秋ちゃんの唇が触れる頬。




ひ、ひゃーっ!!!









「…バカ」


何回か唇が触れた後、秋ちゃんはそう呟いた。