クールな彼氏【短編】




「どうしたんですか?」


「……」


優しく尋ねる奏太くん。




…でも、ついつい黙っちゃうあたし。




だって、言えないよ……。



「…相良先輩」


奏太くんの発した声に、驚いてピクリと反応してしまった。



「…やっぱり。


実は言うと、少し見てましたっ」



そう言って奏太くんは横にいるあたしを見た。






「相良先輩が…好き、なんすか?」



…好き?

あたしが秋ちゃんを?




当たり前だよ…っ。




大好き。すごく大好き。

秋ちゃんが大好きなんだよ…。





「…っ」


「ごめん…。

泣かせるつもりはなくて…っ」



そう言って、あたしの頭を撫でる奏太くん。




……温かい。


この手が秋ちゃんの物だったら…どんなにいいんだろう…。