―不治病治療屋―

霧雨 羅李が担う専門業だ。

不治の病とされるもののほとんどが、病をもたらす悪魔の仕業とされている。(仕業とされているのではなく、完璧に仕業だが。)

そこで活躍するのが不治病治療屋だ。

この病魔たちを排除するやり方は、医者のように手術や薬は使わず、不治病治療屋の術を持ってして病魔を「力」で倒す。

妖怪退治や、陰陽師に似ているのだ。


「修行は、日々進んでるか?」

「ああ。一応、俺としては怠ってはおらん」

「お前なぁ~・・・。もうちょっとその、冷静でかつ古臭い喋り方やめてもらえます?」

「何故だ」

「なんかな・・・聞いてるこっちが変」

「院長には関係なかろう」


素っ気なく言われ、院長はわざとらしくガックシと首を垂らす。


「変なやっちゃのぉー」


あははは、と院長は白い口ひげの生えた口を動かす。