い、嫌だぁあああ!
視界を隠されるとかっ、何されるか分からないじゃないっすか!
セックスしないといいながら、結局はあれよあれよと食われるかもしれないじゃないっすか!
絶対に嫌だっ、目隠しプレイなんてっ…、目隠しなんて超卑猥っす!
蒼白する俺に、「視覚を隠すことでな」他の神経が研ぎ澄まされてより相手を感じられるらしいぞ、と彼女はわっくわくしながら説明してくださる。
「人は大部分の外界情報を視覚で収集し、己の中に吸収するらしい。
その視覚を奪われたら、他の神経が視覚以外で補おうと過剰反応するというわけだ。
文庫化が決定されたケータイ小説にそのプレイが載っていてな、いつかは試したいと思っていたんだ」
あんの悪魔本めっ。
お手軽・お気軽に携帯で閲覧できる小説サイトで、どんな小説を書いてるんっすか!
んでもって先輩、どんな小説を読んでるんっすか!
甘酸っぱい青春ものとか、ほろ苦い感動系とか、爆笑コメディ系とか、そういうのもあるでしょーにっ。
「あたしは空の過剰反応している様を見たい。どうだ、セックスなしであたしも喜べる優しい仕置きだろ?」
「~~~ッ、そりゃそうっすけど、なんったる羞恥プレイ! お、俺の身悶えを見て楽しいっすか! 男が悶えるんっすよっ、カワユくないっすよ!
先輩好みの男性理想像じゃないんっすよ俺っ、ぽにゃ可愛い系が身悶えるならまだしも、へ、平凡野郎が身悶えるなんてっ」
「あたしはウキウキするほど楽しいぞ。空の身悶えを見るだけで、あたしは興奮する」
こう言ってのける彼女は本当にスバラシイ攻め女っす。
ガチ泣きしたくなってきたっす。
マジっすよ。
ホントっすよ。
間違ったって嬉し涙じゃないっすからね。
「嫌ならセックスだからな? カーセックスがしたいのならば、そっちを取ってもいいんだぞー?」
うぐっ。
先輩っ、逃げようとする俺の道を塞ぐの、とつてもお上手になりましたね!
セックス、オア、目隠し。
嗚呼、究極の二者択一!



