前略、肉食お嬢様②―カノジョな俺は婿養子―



こ、このぉおおお悪魔はぁあああ!

どうして強引にそっち方向に持っていこうとするんっすかねっ、俺がスチューデントセックスは断固として拒否をモットーにしているって知ってるくせに!


ムリムリムリ。

青褪めながら訴えると、見越していたのか、「そうか。無理か」じゃあセックスは諦めてやってもいいぞ、と自分の主張をアッサリ辞退してくる。


マジで?
超優しいっす先輩! 成長しましたね!


……なんて思えないのは、先輩の表情に裏があると分かっているからだろう。

だってこんなにも先輩がアッサリと引くわけない。
いつでも何処でもどんな時でも食べちゃうんだぜゴーゴーお嬢様だ。

何を目論んでいるやらっ! 
 

思った傍から、「実はな。やってみたいプレイがあるんだ」ほぉおらきた。
 

セックスではないけれど、ヤーらしいプレイ。
狭い車内だからこそヤりたいプレイがあるとか。

やっぱそうくるよな。
先輩が簡単に引くとは思えなかったんだ。

攻めてこその攻め女、攻めてこその肉食女子だし、俺は彼女の攻めに毎度困らされてるんだ。簡単に引くわけないって。
 

まあ、取り敢えずご要望は聞いてみよう。

叶えられるかどうかは置いておいて、聞かないと話は始まらないしさ。

深呼吸を一つし、彼女にどんなプレイだとおずおず尋ねる。
 

途端に彼女は目を輝かせて、イソイソごそごそブレザーのポケットから木綿製のハンカチを取り出した。

それをナナメから折り畳んで鉢巻状にしてしまうと、


「これで視界を隠して欲しい」


仕置きはこれなんだぜと言わんばかりの笑みで、とんでも発言投下。
俺はどっかーんと爆発したくなった。


なんですと? 視界を隠して欲しい?

それってつまりあれっすよね。

所謂目隠しプレイというものじゃ。