父さま、母さま。


あたしは今、恋をしております。


その恋を通して、あたしはひとつ、自分の生きたい道を見出しました。


きっと今以上に、我が儘の傲慢になるでしょう。

あなた方を困らせることでしょう。


泣かせることもあるかもしれません。



それでもあたしはあたしの生きたい道を進み、自分の判断を信じて生きたいのです。
 

あなた方の関係は勿論、財閥界の立ち位置で紆余曲折することもあるでしょうが、なんとかなります。あたしがそう信じているのですから。



いずれ終わる恋が訪れても、また誰かに恋をし、あたしは成長していくのだと信じていきたい。




早速、明日から好きな奴を攻めたいと思っているのですから!


庶民出のヘタレでケチな草食くんを―――…自分の気持ちを信じて、思いっきり。



そのことで騒動を起こすかもしれませんので、ああ、どうぞ、今からお覚悟を。




草々、あなた方の娘・竹之内鈴理。



END