「君が男ならば、何故男嫌いの僕は君の腰をまた触りたいと思ったんだ!」
「はっ?!」
なんっつーこと言うんだ、この人。変態さんっすか。
なるほど、失礼ながらも鈴理先輩と同じ人種っすか。
「それに平凡な君を不覚にも非常に可愛いとも思っている。現在進行形で!」
「か…可愛い…、それは眼科にいくべきかと」
おっかしいな、可愛いって女の子や子供、童顔の男を指すと思うんだけど。
誰か辞書、電子辞書持ってません? んでもって俺と目前の方に可愛いって意味を教えてやって下さい。
「なによりっ、君を無自覚に口説いたとかっ…、僕の口説きは女性専門だ! ということは、やはり君は女なのだろ!」
「もう無茶苦茶っすよぉおお! 俺は男ったら男っすっ、女じゃありませんからぁああ!」
「だが姫だろ!」「それは彼女限定の話っす!」「君はおかしい!」「俺がっすかぁあ?!」「イミフだ!」「俺の台詞っす!」「僕は認めないぞ!」「そう言われても俺は男ですって!」「嘘だ!」「本当っす!」「じゃあ脱げ!」「此処では脱げませんって!」「女々しい!」「そりゃわるうございましたね!」「受け身!」「どーせ受け男っす!」「情けない!」「自覚ありっす!」「だがそこもかわッぁあああ?!」「え゛ぇえええ?!」
はい、此処で一旦CM。休憩に入ります。言い合っている俺達が持ちません。
ゼェゼェッとお互いに息をついて深呼吸、視線を合わせた。
わなわなと小刻みに震えている御堂先輩は肩で息をした後、ちょっち冷静になろうと一呼吸。
だけど、冷静になればなるほどありえないと身悶え。
豊福が本当に男ならば、自分がまさか、男を口説いたことに。
ああなんたることだ。そんなこと今まで一度たりとも、一度たりともっ!
「男なんて滅べばいいと思っているのに」
地団太を踏み奥歯をギリリッと噛み締め、彼女は勢いよく俺の両肩を握った。突然の行為に驚く間もなく、彼女は爆弾発言を投下してくれる。



