「あ、そういえば御堂先輩は何処の学校に通われてるんですか?」
「都内の女子校だ。聖ローズマリー学院に通っている」
すっげぇ、そこって女子校でも偏差値がトップクラスのところじゃん。
確か私立だったよな。
頭良いんだな、御堂先輩って。
女子校に通っているっていうのには納得だ。男嫌いなら女子校は天国だろうな。
「本来ならば」
鈴理も此処に来る予定だったのに、張り合う相手がいなくてツマラナイのだと御堂先輩は鼻を鳴らした。
彼女こそが自分の好敵手、何かと張り合わないと学院生活に彩がないとか。
聞けば小中学校は一緒で合気道や剣道、テニスその他諸々でいつも張り合っていたんだって。
各々負けず嫌いだったと同時に、何かと趣向が合ったとか。
鈴理がいなくてツマラナイ、御堂先輩は連呼してむしゃむしゃとフルーツタルトを咀嚼。
なんだか微笑ましいな。
あれだろ、永遠の好敵手であり、実は親友的なポジションなんだろうなぁ、二人って。
俺にはそういう友達がいないから聞くだけで微笑ましくな…、ちょ、御堂先輩。
今、俺の皿からサーモン取っていったんっすけど。
なあにしてくれるんっすか。抗議の眼を飛ばすと、「そんな目で見るな」愛らしく見えるだろう? と一笑される。
……愛らしく?
そりゃあ御堂先輩、目薬を点さないといけないレベルっすよ。
此処でツッコむのもなんだかなぁと思って、俺はスルースキルをいかんなく発揮して話題を切り替える。
「御堂先輩のご趣味はなんっすか? やっぱりスポーツっすか?」
「よく分かったな。僕はスポーツが大好きなんだ。それから演劇も好きだな。演劇部に入っているんだ。豊福は部活に入っていないのか?」
部活かぁ、楽しそうっちゃ楽しそうだけど。
俺はうーんと唸って首を横に振る。



