「んじゃ決まりな」


今度集まってバッティングセンター行こうとイチゴくんが指を鳴らした。

「見た目は美少年でも」

女のお前には負けない。
はっきり物申すイチゴくんに、「ふっ。負けて吠えるなよ」世の中は実力社会だということを教えてやる。プリンセスが完全にやる気ッズになった。


嗚呼、ほんっと強引ゴーイングマイウェイイチゴくん。


なんと御堂先輩を言いくるめちまいやがった。

あの男嫌いの御堂先輩をその気にさせるなんて、すっげぇツワモノだ。


楽しみだなぁ、ニコニコと笑みを零すイチゴくんに対し、ガンを飛ばしているプリンセス。真逆の反応なのに約束は取り結ばれた。


いつになるか分からないけど大丈夫かな、この面子で集まるなんて。

不安も不安なんだけど。



「てか俺達も行くのかよ」


「僕。三球しか当てられなかったのに」



巻き込まれたフライト兄弟、どんまい。


ついでに俺もどんまい。



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