「んじゃ決まりな」
今度集まってバッティングセンター行こうとイチゴくんが指を鳴らした。
「見た目は美少年でも」
女のお前には負けない。
はっきり物申すイチゴくんに、「ふっ。負けて吠えるなよ」世の中は実力社会だということを教えてやる。プリンセスが完全にやる気ッズになった。
嗚呼、ほんっと強引ゴーイングマイウェイイチゴくん。
なんと御堂先輩を言いくるめちまいやがった。
あの男嫌いの御堂先輩をその気にさせるなんて、すっげぇツワモノだ。
楽しみだなぁ、ニコニコと笑みを零すイチゴくんに対し、ガンを飛ばしているプリンセス。真逆の反応なのに約束は取り結ばれた。
いつになるか分からないけど大丈夫かな、この面子で集まるなんて。
不安も不安なんだけど。
「てか俺達も行くのかよ」
「僕。三球しか当てられなかったのに」
巻き込まれたフライト兄弟、どんまい。
ついでに俺もどんまい。
⇒02