前略、肉食お嬢様②―カノジョな俺は婿養子―



「お。俺は遠慮するけどな」アジくんが空笑いで視線を流し、「僕は普通の女性と付き合いたい」エビくんがきっぱりと断言。


二人の引き攣り顔と俺の意味深な笑みに不安に駆られたんだろう。

イチゴくんはすぐさま前言撤回した。

普通の女の子なら取り合われてみたいけど、普通じゃない女の子なら遠慮する……と。


ふっ、ふふふ、いいんだぞ。

そう遠慮しなくても。俺と一緒に受け男の道に来ても。

一緒にプライドを傷付けられようぜ!
ちょっちプライドを捨てれば、少女マンガのヒロインのような胸きゅん(キャハッ)でアッマーイ(ウフン)な日々が送れるぞ。

ただしプライドを捨てないと、その都度男として築き上げてきたものが失われていくから注意!

「イチゴくん。一緒に受け男になろうか?」

俺の誘いに、

「いえ。ポク、これからも男したいんで」

とキメ顔を作ってくるイチゴくん。

遠慮しなくてもいいのにな。
俺的には仲間ができた方が嬉しいし。
 
イチゴくんに受け男になれだの、なんだの言って四人で盛り上がっていると、「楽しそうだな」と声を掛けられた。

 

「だが僕のメールに気付かないのはいただけないぞ、豊福」



ガッチーンと固まってしまうのは声の主を知っているフライト兄弟と俺。唯一初対面のイチゴくんは、「おおっ。美形くんだ」プリンセスの姿に声を上げていた。