「お。俺は遠慮するけどな」アジくんが空笑いで視線を流し、「僕は普通の女性と付き合いたい」エビくんがきっぱりと断言。
二人の引き攣り顔と俺の意味深な笑みに不安に駆られたんだろう。
イチゴくんはすぐさま前言撤回した。
普通の女の子なら取り合われてみたいけど、普通じゃない女の子なら遠慮する……と。
ふっ、ふふふ、いいんだぞ。
そう遠慮しなくても。俺と一緒に受け男の道に来ても。
一緒にプライドを傷付けられようぜ!
ちょっちプライドを捨てれば、少女マンガのヒロインのような胸きゅん(キャハッ)でアッマーイ(ウフン)な日々が送れるぞ。
ただしプライドを捨てないと、その都度男として築き上げてきたものが失われていくから注意!
「イチゴくん。一緒に受け男になろうか?」
俺の誘いに、
「いえ。ポク、これからも男したいんで」
とキメ顔を作ってくるイチゴくん。
遠慮しなくてもいいのにな。
俺的には仲間ができた方が嬉しいし。
イチゴくんに受け男になれだの、なんだの言って四人で盛り上がっていると、「楽しそうだな」と声を掛けられた。
「だが僕のメールに気付かないのはいただけないぞ、豊福」
ガッチーンと固まってしまうのは声の主を知っているフライト兄弟と俺。唯一初対面のイチゴくんは、「おおっ。美形くんだ」プリンセスの姿に声を上げていた。



