「空! 人生生きてナンボだぞ! 馬鹿な真似はよせ!」
「恋愛だけが人生じゃないんだからね! 恋に溺死してどうするの!」
いや、俺は何もゆーとらんでしょうよ!
勝手に人を殺すんじゃない。
少なくとも俺は平均寿命並みには生きるから!
俺のツッコミもスルーしてアジくんが「よっしゃ」今日は何もかも忘れてパァッと遊ぶか、そう言って俺とエビくんの首に腕を絡めた。
「放課後、寄り道しようぜ、寄り道」
男前に綻んでくるアジくんの誘いは嬉しいけど、俺、一応人質として御堂家にいないといけないし。勉強もあるし。
「バッカ!」
少しくらい自由にしたって大丈夫に決まってるだろ、アジくんが俺の首を絞めてくる。
「あーんま家に閉じこもって勉強していると、ノイローゼになるぜ? 少しは息抜きしないと。な? エビ。俺達と遊ぶもんな?」
「はぁぁあ。君って唐突だよね。ま、いいけど。あと君からエビって呼ばれるのは頂けないよ、アジフライ」
「あ、言いやがったな。じっぶんはエビフライのくせに!
とにかくさ、空、遊ぼうぜ。
たまには恋愛以外の日常を楽しむのもありだと思うぜ?」
うーん、そう言われても。
結局、俺は迷いに迷って御堂先輩に連絡してみる。
許可を得られたら遊ぶ、と彼等に伝えた。
御堂家には大きな恩があるため、無断で行動はできなかった。



