「あいつは僕が守る。いつか、理不尽な借金という枷から解き放ってやるんだ。そしたらあいつはジジイの言いなりにならずに済む」
「借金が消える手段があるのか?」
「あるよ大雅。帳消しになる方法がひとつだけある。
本当ならば鈴理、君にも教えていたところだ。帳消しを理由に張り合って、恋の火花を散らすことを望んでいただろうね。
だが今の君では駄目だ。僕を失望させた。
今の君と張り合おうとは思わない。
君の信念は所詮、その程度だったと見定めているからな。せいぜい大雅でも喘がせておくんだね」
顔を顰める鈴理に対し、「ウゲッ」キショイ想像しちまったと大雅が口元を引き攣らせる。
嫌味ったらしく笑う玲は、「環境を変えるにしても。人に認められるにしても」何事も行動で示すしかないんだ、とウィンクした。
「口ではなんとでも言える。だが行動が伴わなかったら一緒だ。人は口ではなく、起こした行動の結果で判断するものなんじゃないか?」



