ガルルッ、彼女の唸り声を擬音化するとこんな感じ。
怒気を纏っている鈴理先輩は自分だけでケリをつけて自己完結するつもりだったのだろ? そうだろ? え、このドヘタレ! と、相手の胸を食指で何度も突いた。
「いや。そのだな」これには深いわけが。軽く両手を挙げて降参ポーズを取る俺様に、「なあにがわけだ!」鳴かされたいか! 勝手なことをしよって。鈴理先輩のボルテージがまたひとつ上がった。
あれ、俺は放置プレイ? まさかの放置プレイ?
立って何もされないのは非常にムナイんだけど。これでも格好をつけて立ち上がったつもりなんっすけど!
「あんたは昔からそうだ。大事なところでいつもあたしを蚊帳の外に追い出す!」
「だってお前、泣くじゃんかよ」
「あの、大雅先輩。俺のことは」
「はあああ? あたしがいつどこでどうやって、地球が何回まわった日に泣いた! 虚言も大概にしろ!」
「いっつも泣いているじゃんかよ。その度にヤサシー俺様が慰めてやってるだろうが。感謝しろ」
「もしもし、鈴理先輩」
「腹が立った! あんたなんて、ネクタイで拘束して(伏字)や(伏字)をしてやる!」
「可愛くねぇ女だな。俺様の気遣いを一蹴しちまうなんて。(伏字)して仕置きするぞ!」
……まさかの喧嘩。
しかも内容がお下品。周囲の皆様、お食事中なのに。



