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日曜の夜、俺の恋は終わった。
その恋はまるで夢のようなお話で美人な財閥令嬢が俺に告白し、心身求めて食らおうとする、漫画のような物語。
でも本当にあった恋。
攻め女の持論を掲げている一風変わった竹之内財閥三女・竹之内鈴理先輩と付き合えたことは俺の中で、生涯忘れることのない思い出だろう。
そして日曜日に一区切り付いた俺と先輩の関係は、月曜から新たな関係が育まれる。
すべてにエンドという関係ではなく、これから先は良き友人として、一後輩として貴方と付き合えたらと思っている。
勿論最初は俺も貴方も簡単に割り切れず、ギクシャクするだろう。
だってこれは俺達の望んだ未来じゃないんだから。
けれど俺達は、いや俺はこの未来を選び、貴方の背中を押した。誰かの未来を奪うのではなく、誰かの未来のために。
これは俺のエゴだ。貴方はこんな未来を望んでいなかった。
でも知っていて欲しい。
貴方の家族は決して、貴方を泣かすために婚約という未来を託したんじゃない。
本当に幸せになって欲しいから、二階堂財閥と婚約を取り結んだということを。
俺自身も無理して関係を築き上げるよりかは、良き友人として貴方の傍にいる方が好ましい。
これから先、俺は鈴理先輩ではない誰かと恋に落ちる日が来るのかもしれない。
その時までに貴方とは良き友人関係を、先輩後輩関係を築けたら、そう願っている。
せめて友人として貴方を支えられる存在でありたい。
俺の、貴方に対する最後の我が儘だ。



