財閥交流会? なんっすかそれ。
キョトン顔で訊ねれば、提携している財閥達が集う会だとか。
今回は未来を背負う財閥グループの二世、三世、簡単に言えば財閥の子供達が集う会だとか。
鈴理先輩や大雅先輩は勿論、竹之内家の姉妹も、宇津木先輩も出席するそうな。
交流会と言っても、ただの立食パーティー。
談笑と交流を目的とする集会だから、そう堅苦しい集会でもない。
「美味い物が沢山出るぜ?」
折角のチャンスだから、参加してみないかと大雅先輩が指を鳴らして俺を誘ってきた。
トンカツを齧る俺は当然乗り気…にはなれなかった。
だってさ、そのパーティーって財閥達が集うんだろ?
庶民の俺が参加できるわけないじゃないか。
招かざる客っつーのかな?
俺が行くなんてお門違いもいいところだって。
「それに」
俺が行ったら不味いんじゃないっすか、二人の立場的に。
俺は交互に大雅先輩と鈴理先輩に視線を配った。
一応、二人は許婚。
公の場でも公式許婚として名が挙がっているらしいし。
尻込みする俺に、「大丈夫だ」鈴理が一般人とお付き合いしてるのは皆知ってるぞ、と大雅先輩が笑顔を作った。
「え゛?」マジっすか、引き攣り顔を作る俺に、「あたしが言いふらしているからな」胸を張る鈴理先輩。
せ、先輩、面子ってものを考えなくていいんっすか?
困るのはお二人だと思うんっすけど。



