「みたらし団子の団子の部分を二個分だけ後で買うっす。だったら147円でも買える筈っす!」
「そうきたか。団子の部分を二つだけ、なんて無理に決まっているだろう!」
「なんでっすか?! 二個分のお金は払うんっすよ? ケチってるわけじゃない、二個分の団子は払う。立派にお客さんしてるっすよ!」
どうしても俺は両親に土産を持って帰りたいんっす!
だって俺だけ贅沢してるなんて申し訳ないじゃないっすか!
こうしている間にも父さんと母さんは、汗水たらして働いている。
あぁああ、息子の俺は後ろめたいと思うわけっす!
昨日だって父さんと母さん、やきそばの具の殆どを俺に提供してくれてっ。
具なんてもやしとキャベツしかなかったすけど、だけど、それさえ息子に譲るなんて!
ソース味の麺のみを食べるなんて、味気ないそのものだったと思うっす。
食べ盛りだからと称して俺に具を提供するウチの両親はどんだけ親馬鹿っすか!
「ダイジョーブっす。お金は出してるんっすから、お店の人だってそれくらいはしてくれるっすよ! 俺はぜぇえったい二個分だけみたらし団子の団子の部分を買うっす!」
「両親至上主義とケチが掛け算するとなんて面倒な性格になるんだ…、あたしの彼氏は。だがそこも愛せるのがあたし。
だったら空、後でご両親の分の団子をあたしが買ってやる。それでいいだろ?」
「見返りが怖いっすよ!」
「ははっ。バカだな、空。また目隠しプレイをしてもらうだけだ」
やっぱり下心ありっすかっ、だったら自分で買うっすよ!
俺はお店の人に交渉して二個分を「土産はこれでいいのか?」
……へ?



