前略、肉食お嬢様②―カノジョな俺は婿養子―



は、は、早過ぎる人生プランっす!
  

俺達はまだ十代っすよっ。

これから将来どうしていこうか。就職難だと言われている今日(こんにち)の日本国に不安を抱く学生さんっすよ!

生涯を共に、なんてそりゃアータ、病める時も健やかな時も…と誓い合う時に使う言葉っす。


生涯ってお言葉はダイヤモンドよりも硬いんっすよ、分かってます?!


血相を変える俺を余所に、「子供は君似が欲しいな」御堂先輩がニコッと微笑んできた。

「こ、子供?」顔を引き攣らせてしまうのは、何故だろうか嫌な予感しかしないからか。


「欲しいよな?」「と言われましても」「今欲しいだろ?」「…今?」「そう今」「すぐっすか?」「ああ、今すぐ」「……」「な?」


さあ皆、問題だ。

今の注目すべき台詞は何処だか分かるかい? 此処は五点問題だぞ。


はいタイムアウト。答えにいってみよう。

そう、皆も察しているとおり、“今すぐ”ってところだね。

ははっ、参った、今すぐだってよ。どうしよう、パパになるのも夢じゃないぞ。
 


……うっし、大真面目な話に移ってみよう。


親になられた方なら一度は経験があるんじゃないだろうか。

物心ついた子供に「ねえ、赤ちゃんって何処から来るの?」と、純粋な質問にどう答えようか困ってしまうという経験。


ある親御様はキャベツから生まれるのよ、と答えるだろう。

またある親御様はコウノトリさんが運んでくるのよ、と答えるだろう。

またある親御様は赤ちゃんの木があるのよ、と答えるだろう。


誰も真実を語ろうとしないのは、幼い子供に真実を伝えても意味が伝わらないからである。
 

ではある程度、物心がついている俺等の認識はどうか。

実は俺、今でもコウノトリが運んでくると思って…、なんて馬鹿な事はほざかない。ほざかない。保健体育を習ってきたんだ。馬鹿は言いません。


つまり俺が全力でスチューデントセックスに反対しているのはそういう意味合いがあるわけで。

 
………。


貴方様もスンバラシイ攻め女っすね! なんて大胆発言っ、でも俺は断固として拒否する健全男子っぁああ?!