………、大人しくしていられたのは三秒でした。
やっぱり暴れるっす! 俺は痛いのも高い所も嫌っす! 痛いの怖いっすよぉお!
バチンッ、ベルトが肌を叩いた。
でも俺には痛みがこない。
何故なら俺の肌が叩かれたわけじゃないから。
どうやら俺を押さえ込んでいる親衛隊の誰かに当たったらしい。
「隊長。今のはないですって」非難の声を上げている。
「ごめんごめん」微苦笑を零している柳先輩は、今度こそ当てるからと俺を見据えた。
「おっとブレザーは脱いでもらおうか。痛み…、じゃない、快感が半減するから」
ちょぉおお、どっちがワルっすか!
あんた等の方が数百倍ワルっす!
この悪党っ、悪党ー!
抵抗するものの、何本もの手は俺を押さえ込んだままブレザーを脱がした。
カッターシャツ姿になった俺は、「陰湿な嫌がらせっす!」もはや半狂乱。痛いの嫌だ、死にたくない、Mは無理と叫びまくった。
あんまりにもギャンギャン叫ぶもんだから、「これでは苛めているようではないか」どうどうと柳先輩が落ち着くよう促してくる。
これをイジメと名目せずに、なんと称すっすか!
落ち着けるわけないじゃないっすか!
「よーく考えてみてくれ。君は『M』の素晴らしさを知り、僕等はストレスが発散ができる。更に道徳指導もできる。一石三鳥だと思うんだが。君、もうMになりかけているし」
「そっちに得はあるかもしれないっすけど、ゼンッゼン俺には得がないっすよぉおお! しかも俺、Mじゃないっす! そりゃあ女の子にヤられてますけどっ、でもNと言い切ります!」
「大丈夫だ。加減はしないから!」
「尚更暴れま「バチンッ!」アイッデェエエ! やりやがりましたね! 感想を述べますけど、嬉々も快感も畜生もないっすぅう!」
あ゛ーもぉお怒ったっす! 俺、今日は無理でも後日、絶対に仕返ししますからね! 先輩も後輩も関係ないっすからね!



