前略、肉食お嬢様②―カノジョな俺は婿養子―



可愛い?
ド阿呆のベラボウ畜生。なわけねぇでしょーが。

情けないとか、無様とか、んなレベルでもない。

俺はM男かと人生に絶望っ!

思い出しただけでも自分の喘ぎキショかったです。
すんません、生きててごめんなさいレベルにまで達していた俺はグズッと涙ぐんで両親にとうとう言っちまったわけです。


「父さん、母さん。あのさ、俺、娘に…なってもいい? 俺、男じゃあもうやっていけないっ」


うわぁああっ、ごめんよぉおお! 馬鹿息子でごめんっ!

ちゃぶ台に伏して嘆く俺に、父さん母さん絶句。

んでもって、「ど、どうしたんだ!」「なにかあったんですか?!」そりゃあもう、ちゃぶ台を引っくり返すがごとく俺に詰め寄って、イジメられたの、悩みでもあるの、娘ってナニ、あわあわと二人は大混乱。


その日の豊福家は大パニックに陥りましたとさ。めでたしめでたし。



~~~ッ…、全然めでたくねぇやあああい!
 
 

「嗚呼。こんなにも早く、男を終える日が来るなんてっ…、オネェになってみようかな俺。オカマバーって儲かるんっすかね。……あらやだ、そこの旦那、いい男っすねぇ」
 
 

「うをおいっ!」気を確かに持て、大雅先輩に励まされたけど、だって俺っ、ちっとも男じゃないっすもんぅうう!


もはやオカマになるしかないじゃないっすかっ、性転換手術は金掛かるし!

だから体は無理だけど、心は絶賛無料で乙女になること可能っす!

タダならそっちに走るっすよ俺!
チョウチョウチョー頑張っちゃいますよ、俺!
 
半狂乱になってオネェになってやると宣言する俺に、「大丈夫ですよ」宇津木先輩が喘ぎがなんだ。そんなのちっとも恥ずかしいことじゃない。ビシッと言い放った。


……恥ずかしいことと思うんっすけどね。


以前、先輩に食われても良いって思った俺だけど、こんな試練に見舞われるなら、食われるの、ちょっと躊躇してきたぞ。

スチューデントセックスはNGだから、学生中はシないけどさ。


グズっと洟を啜る俺は「なんでそんなこと言えるんっすか?」疑念を剛速球でぶつける。

女神のような笑みを浮かべ、両膝を折って俺と視線を合わせてくる宇津木先輩は柔和にニッコリ。