前略、肉食お嬢様②―カノジョな俺は婿養子―



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財閥交流会から三日後の昼休み。

場所:2-F(女クラ)
 
  
前触れもなしにどどーんっと目前に大好きなイチゴミルクオレ(一パック80円也)が五個置かれる。

更に板チョコが六枚、ミルク・ストロベリー・ホワイト・チョコレートの各々三種類の味が二枚ずつ、机上に並べられた。極めつけにこれもやると謂わんばかりの羊かんが一つ。


はは、どれも美味しそうっすね。

俺にくれるんっすか、ベリーベリーサンキュっす。


遠目で菓子を眺める俺は淀んだ空気を取り巻きながら視線を上げる。
 

パンッと両手を合わせてくるのは、大雅先輩達。
財閥交流会に行った面子だ。

ごめんなさいの意味合いを込めて両手を合わせてくる三人は、それぞれ元気出せと俺に声を掛けて苦笑い。


なんでごめんなさいされてるかっていうと、この三人、三日前に憤っている鈴理先輩を俺一人に押し付けて別行動で帰った薄情者達なんだ。


おかげで俺は鈴理先輩に事情を説明した後、散々お仕置きを食らった。ああ食らったとも。俺は立派なおんにゃのこになったんだ。

思い出しただけでもグズッ…、羞恥の余り涙が出そう。
 

俺、男じゃなかったのかなぁ。

父さん、母さん…、俺、息子じゃなくて娘だったみたい。


ううっ、でもやっぱ、先輩方が一緒だったらあんな仕置きっ、仕置きは食らわなかったのにっ…。
 

ふるふると体を震わせて涙を呑む俺に、「マジごめんって」大雅先輩が謝罪してくる。

こんなにも俺が落ち込んでいるとは思わなかったんだとボソボソ。

宇津木先輩と川島先輩も珍しく、真摯に謝罪してくるけど、畜生っすよ。

すぐに元気になれって方が無理っすからねっ、随分立ち直った方ではあるけど…、翌日なんて酷かった。俺の落ち込みよう、超酷かった。

面白半分に声を掛けてきた三人が度肝を抜くほど、俺、落ち込んでいたんだからな。
 

いや、なんでこんなに落ち込んでいるかっつーとさ。