~Mao~side 羽石レオという執事が、懇願してくる。 「見たいって!」 男子とは、うるさい生き物である。 「いっつも見てるでしょ」 私はスパッと切り捨てる。 羽石はブーブーと文句を言い始めた。 「いいじゃんかー! 水城ってば、俺が執事だと相手もしてくれないしさー」 「当然でしょ、面倒臭い」 「だから、客としてメイドの水城を見たいんだろー!」