あー、もう開き直ろう。 こうなったら、主人の権限で毒舌クイーンをこき使ってやろう。 「このあと7時から食事の時間ですが、この部屋で食べますか?」 「あ? ……いや、いい。向こうで食べる」 俺はそう言いながら椅子に座って、なにか命令することが無いかと探す。 「……かしこまりました」 頭を深く下げて、水城は部屋を出ようとした。 そうだな……これだ。コーヒーがいい。 「あ、水城。コーヒー飲み終わったんだ」 試しに、まずコーヒーのおかわり持ってこさせてみる。