なんとか回し蹴りも「あんたキモイ」発言も防ぎ、自己紹介をすることが出来た。 「僕は、羽石レオ」 「…………そうですか」 ご丁寧にお辞儀までどうも。 そうこうしているうちに、成本君が私の横を通り過ぎた。 あ、着いて行かなきゃ…………不本意で面倒だけど。 最悪なことに、成本君のお父さんに言われちゃったし。 「私はこれで失礼します」 一応、礼儀として羽石君に一礼してから、成本君の後に着いて行く。 着いて行きながら、仕事を再開。